お見合い会の一角では2人の年輩の女性が熱心に語っている傍らで、それぞれの子供が無言のままただ時折相手に視線を送っている風景が見られた。一方の女性は「子供もこんなに大きいのだし、こんなにお似合いの相手に出会ったのだから、このチャンスを逃したらよいご縁があるかどうかもわからない。後日改めてお食事でもしましょう」と言って日時を決め電話番号を交換したが、若者2人は全く見知らぬ他人のような態度のまま、分かれる時にわずかに会釈を交わしただけだった。
「お見合い会は全く運試しだというのはわかっているが、1万分の1でも可能性があるなら100%の努力もしなければ」と息子のための相手を探しに来たある父親は感慨深げに語っている。
お見合い会で展示されたパーソナルデータを見ると、高学歴で教養が高く、高収入という「三高」の応募者が多数を占めている。中関村のある有名企業で働いている応募者の姜さんは「皆それぞれ愛情のための理由があるだろうが、理想化することはできない。現実を顧みずに独りよがりな空想に走ってはならない。こうした観点から見ると愛情が私たちを忘れたのではなく、私たちが愛情を忘れているのだろう」と述べている。
「人民網日本語版」2008年2月13日
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