従来と異なり、いわゆるホワイトカラーと呼ばれる中高収入層の多くが、個人旅行を好み始めている。熊さん一家は今年の春節を海南省三亜市で過ごした。彼は「普段、家族が一緒に過ごす時間は限られているし、せっかくの羽を伸ばせるこの休みに、ゾロゾロと観光名所を巡る団体旅行は絶対ゴメンだ」と思い、旅行会社が組むツアーには参加せず、自分で旅行の手配を行った。
40歳を過ぎた周謝さんたち3兄弟の場合はどうだろう。周謝さんは武漢市、弟さんは北京、お兄さんは湖北省恩施市の郷里にいる。郷里が交通の不便なところにあることから、彼と弟さんは1年に数回郷里に帰れるのが精一杯だ。だが、「春節=一家団欒」であり、郷里の父母にとって一番忙しい時期でもある。10数人で囲む年越しの料理を作るために、父母は丸1日かけて準備をする。また、年明け後も数日間は親戚や友人たちの年初の挨拶に対応しなければならない。周謝さんは「今年の春節は、父母に気楽に祝日を楽しんでもらうために、一家全員を連れて、武漢市郊外の温泉のあるリゾート地で春節を過ごしたんだ。食事はホテルが提供してくれる。昼間は山を歩き、夜は温泉に浸かり、一家でゆっくりと雑談をすることができた。食べて飲むだけの従来の年越しから解き放たれるし、父母の負担も軽減され、一家でゆっくり団欒することができる。このような春節の過ごし方は、気持ちがリフレッシュできるだけでなく、家族の身体や精神状態にもプラスになる」と述べている。
「人民網日本語版」2008年2月13日
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