中国の人権専門家が8日、北京で座談会を開き、中国の人権問題を標的にしたアムネスティ・インターナショナルの最近の報告に強く反論した。専門家らは「拉薩(ラサ)で暴行・破壊・略奪・放火事件が発生した後で、オリンピックの開催前夜でもあるこの時期に、アムネスティ・インターナショナルが中国について是非を顛倒した報告を発表したのは、ダライ(ダライ・ラマ14世)集団および国外の『チベット独立』分裂勢力と呼応し合い、北京五輪の順調な開催を破壊し、中国の平和発展を妨げようとするためだ」との認識で一致した。
中国人権協会主催の「アムネスティ・インターナショナル報告反駁座談会」で、陳士球・副会長は「アムネスティ・インターナショナルがオリンピック前夜を選び報告を発表したのは、人権擁護のスローガンを借りて中国のイメージを汚すことにより、中国の平和と安定・民族の団結・社会進歩の破壊という目的を達成するためだ」と指摘した。
熊蕾・常務理事は「アムネスティ・インターナショナルに基本的人権の知識を普及させる必要がある。同報告は中国が西蔵(チベット)の『抗議者』を鎮圧したとしているが、実際にはこれら『抗議者』は『人権の闘士』などでは全くなく、暴行・破壊・略奪・焼き殺しをはたらいた刑事犯罪分子であり、人権を脅かす者なのだ。同様に、民族分裂活動をはたらくのも刑事犯罪分子であり、人権問題と結びつけることはできない」と指摘。「人権擁護を自任するどの政府も、刑事犯罪分子に法的制裁を加える権利を持つ」「これこそ真の人権擁護なのだ」と強調した。
中国人権研究会の劉海年・顧問(中国社会科学院法学所研究員)は「アムネスティ・インターナショナルは人権擁護の旗印を掲げる一方、ダライ集団や国外の『チベット独立』分裂分子が策動する暴力行為には口をつぐむ。こうしたダブル・スタンダードはすべての善良な人々の反感を呼ぶだろう。同報告が中国の人権問題を北京五輪と結びつけたことは、平和・友好のオリンピック精神に沿わないばかりか、13億中国人民の感情を傷つけた」と指摘した。
「人民網日本語版」2008年4月9日 |