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西蔵、今年の農村支援予算は3割増の20億元 |
発信時間: 2008-04-07 | チャイナネット |
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拉薩(ラサ)市尼木(ニェモ)県塔栄鎮巴古村の貧困家庭、強巴格桑さん一家4人は先日、村最後の「安居世帯」として、これまでの日干しレンガ造りの家から石と木で造られた新居に移った。新居の住所の選択から建設まで、強巴格桑さんが頭を悩ます必要はなく、政府が代わりに考えてくれ、建設も手伝ってもらえ、費用も基本的に政府が負担してくれた。 「自分たちだけの力では、こんな立派な新居に移るなんて一生かかっても考えられませんでした。今日の西蔵だからこそ、こんなに良いことがあるのです」と、強巴格桑さんは感激する。 西蔵自治区の人口280万人のうち、80%以上は農牧民が占める。西蔵は長年一貫して、農牧民の生産・生活環境の改善と所得増加を経済・社会発展の最優先課題としてきた。自治区政府は昨年末の全区経済活動会議で▽第11次五カ年計画(2006~10年)末までに全区80%以上の農牧民が安全で快適な住宅に住めるようにする▽すべての建制村所在地で水道・電気・道路・通信・ラジオ・テレビ・郵政などのインフラを基本的に整備する▽すべての建制村の党支部・村民委員会に総合的な活動室を建設する――の3点を数多の農牧民に厳かに約束した。この約束を果たすため、自治区政府は今年も「三農(農業・農村・農民)」問題の解決を予算編成・財務活動における最重要課題とし、対農業・農村拠出を大幅に増額し、「三農」予算として前年比29.5%(3億1800万元)増の20億7000万元を計上した。 自治区政府は、農牧民の住宅改善と遊牧民の定住を支援するため、06年から「農牧民安居事業」を開始。これまでに11万4000世帯、58万6000人が新居に移った。今年も事業を継続し、各級予算で計6億7600万元を拠出、5万2000世帯の安居事業を完成させる。 このほか、水資源の分布の不均衡により、一部地域で飲み水のヒ素・フッ素含有量が基準を超過、農牧民の間では水不足が深刻化している。自治区政府は05年に「農村飲み水安全事業」を開始し、これまでに農牧民76万人に安全な飲み水を確保した。第11次五カ年計画末までに、飲み水の安全性に問題を抱える農牧民の82%に当たる132万8700人分の問題を解決する。 西蔵は昨年、環境改善と施設整備に関し、計632の村に活動場所を新設した。今年は公共施設・インフラの整備に4億元を計上し、村レベルの総合活動場所の建設、建制村所在地の水道・電気・道路・通信・ラジオ・テレビ・郵政の整備に充てる。村レベルの総合活動場所(居民委員会)の建設には2億1500万元を割り当てる。 「人民網日本語版」2008年4月7日 |
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