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西蔵の宗教信仰の自由は十分に保障されている
発信時間: 2008-04-07 | チャイナネット

拉薩(ラサ)市の布達拉(ポタラ)宮周辺には来る日も来る日も、日の出の頃にはマニ車を回しながら巡拝を行う蔵(チベット)族信徒が押し寄せる。拉薩「3・14事件」の終息後、自治区の各宗教施設では正常な宗教活動が徐々に再開されている。信徒の宗教信仰の自由は一貫して十分に保障されている。

西蔵の平和解放以来、中央政府と自治区各級政府は一貫して、西蔵の人々の宗教信仰の自由を法に基づき保護してきた。自治区民宗委員会の阿沛・晋源副主任によると、現在西蔵には1700のチベット仏教寺院があり、4万6300人の僧尼がいる。このほか、4つのモスクと1つのカトリック教会があり、信徒のニーズは完全に満たされている。

西蔵では至る所で宗教活動を行う信徒の姿を見ることができ、タルチョ(祈祷旗)がはためき、仏教の経文を刻んだマニ石が積み上げられている。人々は日常の宗教活動において十分な自由を享受し、ほとんどの家庭には小さな経堂や仏壇が設けられ、冠婚葬祭の度に高僧が読経に招かれている。伝統的な宗教祭日では、各々の願いに応じて、マニ車を回し、焼香し、礼拝し、お布施し、お礼参りをする。宗教活動のため拉薩を訪れる蔵族の信徒は毎年100万人以上に上る。

中央政府の心遣いの下、重要な宗教施設の修繕も進められている。1980年代以降、中央政府は西蔵の寺院・仏塔・祭殿など宗教施設の修繕に計7億元余りを拠出。これにより、拉薩の色拉(セラ)寺、哲蚌(デプン)寺、甘丹(ガンデン)寺、および扎什倫布(タシルンポ)寺、薩迦(サキャ)寺、大昭(ジョカン)寺、桑耶(サムイェ)寺、夏魯(シャル)寺、その他多くの寺院の修繕が進んだ。

1989年から1994年までに国は特別予算5500万元余りと大量の金銀を投じ、布達拉(ポタラ)宮の重点的な補修に取り組んだ。これは新中国の文化財保護の歴史において空前の規模であった。2002年6月からはさらに3億3000万元を投じ、布達拉宮、羅布林カ(ノルブリンカ)、薩迦寺の3大重要文化財の修繕に取り組んだ。これは新中国成立以降に西蔵で行われた最大規模の文化財修繕事業であった。

また、チベット仏教の多くの経典が緊急保護され、科学的な管理下に置かれている。1980年代以降、国は3500万元を投じ、16年の歳月をかけて、チベット語「大蔵経」の整理・出版を完成し、僧尼と信徒のニーズを満たした。1984年からはチベット語大蔵経「カンギュル」拉薩版を寺院に寄贈するとともに、「カンギュル」「テンギュル」その他仏教書の印刷に150万元を援助した。

阿沛・晋源副主任は「法に基づく宗教管理をさらに進め、人々の信仰の自由を確保するため、チベット仏教の実情に基づき、自治区政府は03年から07年までに『<宗教事務条例>実施規則』、『学僧ゲシェーラランバ学位審査認定暫時管理規則』を含む8本の地方法規を制定し、宗教活動の管理を徐々に制度化・法制化の軌道に乗せた」と指摘する。

※羅布林カのカは「上」と「下」を組み合わせた文字

「人民網日本語版」2008年4月7日

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