甘粛省甘南蔵(チベット)族自治州の毛生武・州長代行は9日午後、同自治州の合作市で国内外の記者の取材を受け、「暴力事件に加わった主要人物らは、頭と腕に黒い布を巻き、目印としていた。このことからも今回の暴力事件が組織的な犯行だったことがわかる。自治州内の各都市や各農村で起こった暴力事件はつながっている。また西蔵独立分子らは、国内で連絡を取り合っているばかりでなく、国外の分裂主義者らとも連絡を取っている」と述べた。
毛州長代行によると、不法分子らは3月14日から19日にかけて、真相を知らない人々をそそのかし、自治州内の夏河県・合作市・碌曲県・瑪曲県・卓尼県・迭部県の6県市で暴力事件を起こした。その結果、各種建物の4279室と車両74台が破壊・放火を受け、電気供給施設622カ所と給水施設590カ所、暖房供給施設278カ所が破壊された。自治州と州内の県市は事件発生後、断固とした措置を取り、幹部と民衆を動員して、暴力活動の仲裁や制止に尽力し、生産や生活のための重要な施設を保護した。公安警察は必要な措置を取り、暴力犯罪活動を鎮圧し、事態を素早く収拾した。
毛州長代行は、「今回の事件は、甘南で改革開放以降に発生した最も深刻な暴力事件であり、ごくわずかな民族分裂分子が画策したものだ」と指摘し、「私たちの一貫して取ってきた各民族の平等・団結・共同繁栄の政策は正しく、変わることはない」と強調。生産活動の回復状況については、「自治州政府は幹部を各地域に派遣し、損害を受けた企業や商店が略奪された物品を取り戻したり、銀行から借り入れをしたりするのを助け、できるだけ早い生産活動の正常化に努めている。省政府と自治州政府は、損害を受けた企業や商店などに対して、税金や各種費用を免除する措置を取ることを決定している」と説明した。
毛州長代行は最後に、「州内全域の状況は現在までに効果的に制御され、社会は安定に向かっており、人民の生産と生活の秩序は基本的に正常化した」と述べた。
「人民網日本語版」2008年4月10日 |