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米紙、「CNN侮辱事件で華人の団結が増強」
発信時間: 2008-05-05 | チャイナネット

米紙ロサンゼルス・タイムズは先ごろ、「“暴徒”との論評に対する抗議は中国系アメリカ人の見方の変化を示している」と題する論評を発表した。内容は以下の通り。

CNNコメンテーターのジャック・キャファティ氏が“暴徒とならず者”との言葉遣いで中国人を形容した後、多くの米国籍中国人と中国大陸が一致して抗議活動を行ったが、こうした状況は非常に珍しいことだ。この抗議はこの数週間の内外の華僑と華人のナショナリズムのうねりを体現するものだけにとどまらない。CNNが北京五輪のサンフランシスコでの聖火リレーを報道した際、コメンテーターのキャファティ氏は中国を攻撃する発言をしたが、その後、中国やフランス、オーストラリア、ひいてはサンフランシスコの中国人コミュニティーでも大きな波乱を呼んだ。

デモの組織者と参加者は「中国を支持する活動の規模がこれほど急速に広がったのはかなりの程度、インターネット上の組織づくりが功を奏したからだ。中国の大学生もこの面で大きな力となった」と言う。

カリフォルニア大学ロサンゼルス分校の中国学生学者連合会がこのところ、最も活発に動いている組織である。同連合会々長のフー・ミンシュエ(音訳)氏は「我々が政府の支持を受けていると言う人がいるとすれば、彼らは事実と真相を真に理解していない。我々は米国の学生に北京五輪の必要性を宣伝し、彼らに中国で真に起きた事を知ってもらいたいと考えている。これが連合会メンバーの考え方だ」と強調した。

彼らが校内で北京五輪支持の活動を発起した後、チベット独立支持者との間でこぜりあいが起きそうになった。フー氏は「中国領事館は彼らに5つの『福娃』(五輪マスコット)を提供したが、ただそれだけだ」と説明。

20年前には、米国籍中国人の集会で北京を支持する活動はまったく見られなかった。だがその後、中国の目覚しい変化が彼らの中国に対する見方を転換させ、それが彼らのこのところの中国を支持する抗議デモにつながった。今日、米国籍中国人は中国経済の飛躍がもたらすメリットを享受しており、彼らの多くが中国社会は以前よりずっと自由になったと考えている。

当地の中国人コミュニティーでは、労働者階級の移民、名門大学への留学生、米国で起業した富裕な実業家など、大陸からの中国人は以前のいかなる時代よりも多い。中国人コミュニティーでの総体的な変化が北京に対する見方をより温和なものにした、と言えるだろう。「中国の影響力はますます強まっている」と言う人もいる。

「チャイナネット」2008年5月5日

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