中国で投資を行っている外資系企業も寄付金や支援物資を次々と提供している。ゼネラル・モーターズ(中国)は地震の知らせを受け取ると、傘下の合弁企業である上海GMと上汽GM五菱と共に、600万元を寄付した。フォード(中国)は、現金と救急車合わせて500万元分を被災地へ寄付した。ウォルマートの中国駐在機関は、現金・支援物資合わせて300万元分以上を寄付すると発表した。大陸部と台湾の最大の合弁自動車メーカーである東南(福建)汽車工業有限公司は14日昼、同社デリカの救急車を被災地へ緊急発送した。
各地で組織された医療救助隊も被災地へ続々と到着している。14日午前、上海市と江西省で組織された5組の応急医療チームと、湖南省赤十字会が組織したボランティア35人からなる救援隊が、大量の緊急医療用薬品を携えて、四川省の被災地に駆けつけた。第四軍医大学の220人の医療スタッフからなる震災救助医療チームも用意を整えて出発し、被災地におもむいた。貴州省血液センターはすでに1万ミリリットル余りの血液を成都に緊急輸送し、輸血用血液の必要な被災地へ送っている。
安全生産監督管理総局によると、同局は14日までに、救援基地4カ所の緊急チーム8組を派遣。チームの総勢145人は16台の救援車に乗り込み、各種救援機材を携えて被災地へ向かった。黒竜江省警察は警官500人を救助活動支援に派遣。福州市からは133人の特殊部隊と200人の消防兵士が夜を徹して被災地へ駆けつけた。
各地の市民も被災地に注目し、同情を寄せている。上海で14日行われた募金活動では午前7時から多くの人が列を作った。長沙駅前広場では、献血車が午前9時に献血場所に到着した時点ですでに100人以上の長沙市民が列をなして献血の順番を待っていた。子どもをなくした親たちで作った上海のグループは14日、専門の心理カウンセラーを緊急募集して、被災地に向かった。震災で子どもを失った両親や、両親を失った子どもたちのために、精神的な支援をできるだけ早く提供するためだ。
「人民網日本語版」2008年5月15日
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