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初仕事は月給80元いまは3000元に
発信時間: 2008-05-30 | チャイナネット

飲用水を配達する 張興友さん

雲南省昆明市の郊外で生まれ育った張興友さん(31歳)は、18歳のとき、仕事を求めて昆明市内へやってきた。

初めての仕事は鴨を放し飼いに行くことだった。雇い主から食事と住まいは提供されたが、そのときの月給はわずか80元。その後は、建築現場で働いたり、果物や洋服を売ったりと、転々と職を変えた。昆明駅で荷物運びの仕事をしたこともある。

そして2003年、市内のある給水会社でウォーターサーバー用の飲料水を配達する仕事に就いた。

中国では、飲用水はウォーターサーバーを設置し、十リットルほどの大型ボトルを購入するのが一般的。各家庭やオフィス、飲食店、商店などにこういったボトルを配達するのが張さんの仕事なのだ。

給水ステーションに真っ先に到着し、配達の準備をする張さん。自前の電動自転車にたくさんのボトルを載せ、配達先に向かう。真面目な仕事ぶりからお客さんにほめられることも多いが、本人は「当然のことです」と謙遜する。

この仕事も初任給は300元と少なかった。でも地道に努力したおかげで水を注文してくれる人が増え、現在の収入は3000元と大幅アップ。同業者のなかでも比較的多いほうだという。

昆明市で毎月3000元の収入があるといったら、かなりいいほうだろう。でもさらに努力してもっともっとお金を稼ぎたいと話す。2人いる息子にはしっかりと勉強させ、大学に行かせてやりたいからだ。暮らしにゆとりができたら、妻と子どもを連れて雲南各地を旅行したいと考えている。

仕事環境

一般家庭に配達するときは、会社の規定にしたがって、靴カバーや手袋をつけ、ボトルのフタの内側についている膜をピンセットで取り除くなど、衛生面には気をつけている。

 

電動自転車を使って配達。毎日、40~50個は配達するという。
 
「人民中国」より 2008年5月30日
 
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