上海市公安局は2日、前日1日に発生した警察官襲撃事件で負傷し病院に運ばれた１人の警察官は手当ての甲斐なく同日深夜に亡くなったことを発表した。今回の事件ですでに6人の警察官が犠牲となった。これ以外に警察官3人と警備員1人が負傷し病院に運ばれたが、命に別状はないとのこと。「中国青年報」が伝えた。

警察の初歩的な調査によると、1日午前、楊という名前の容疑者は匕首、木槌、噴霧剤、防塵マスクなどを携帯して上海市閘北区の政法ビルに行き、その入り口で、ビール瓶で作った手製の火炎瓶8本に火をつけ、投げ入れた。それを警備員が目撃し素早く前に出て制止したところ、楊某の威嚇に遭い、かつ匕首で突き刺された。その後、楊某はビル内に押し入り、オフィス内の4つの階で警察官に次々と襲いかかった。

2日午後行われた上海市政府の定例記者会見で、同市政府の陳啓偉報道官は、警察官襲撃事件についての記者の質問に対し、楊容疑者の犯行の動機については現在取り調べ中であることを明らかにした。

「人民網日本語版」 2008年7月3日