中国では既に学校の夏休みが始まり、「子供の面倒は誰が看てくれるのか?子供の勉強、生活は?」。これは共働き家庭にとって最も頭の痛い問題だ。両親の切迫した悩みを解決すべく、夏休み期間中に子供を預かる個人塾が竹の子のように相次いで出現している。もっとも、これらの塾に対して不安を抱く親も少なくない。「塾は個人経営。紀律正しい生活が送れるのか?何かあったとき誰が責任をとるのか?」。「青年報」が伝えた。
記者はこのほど、取材に応じてくれた浦東新区グ山路に住むひとりの元教師宅を訪れた。玄関から入ってすぐの食堂内で、5人の子供達がテーブルを囲み、書道に専念していた。年齢は10歳から14歳だった。費用は日当たり100元が標準、6月末に広告を出したところ、近所の多くの生徒が自分から申し込みにやってきたという。
「みんな朝早くに両親に送られて来ます。お昼ご飯はここで食べ、晩になると親御さんが迎えに来ます」。本塾の経営者、馬さんによると、馬さんは以前中学校の数学教師として勤務、国語、英語の基礎にも通じており、預かっている子供達はすべて小学生から中学生だという。毎日の日課は、まず朝、皆で一緒に夏休みの宿題をこなし、馬さんは個別に各生徒の苦手科目の指導を行う。その後は書道。昼食後にも宿題を続け、日が暮れる頃、馬さんは近所の団地に子供達を連れて行き各種活動に参加させたり、あるいは運動などを行う。
このような「個人夏休み塾」は増える一方だ。現職教師の安さんは、今年の夏休み、もうひとりの教師と共に、全期クラス、1日クラスを開講した。結構な数の申し込みがあり、全期クラスの標準費用は日当たり200元という。
「人民網日本語版」2008年7月7日 |