鉄道部の王勇平報道官は16日に北京国際プレスセンターで会見し、「青蔵鉄道は開通から2年間で556万人の乗客と405万トンの貨物を運び、青海・西蔵(チベット自治区)両省区の経済・社会・文化の発展にプラスの役割を果たした」と述べた。
王報道官によると、青蔵鉄道の開通により輸送コストが大幅に下がり、青海省と西蔵自治区の有力産業の競争力が高まり、沿線の企業に良好な経済効果がもたらされた。青海塩湖工業集団公司は鉄道輸送によって急速に市場を拡大し、昨年の粗利益は20億2000万元を計上した。また、輸送コストの減少により、良質で安価な商品が大量に西蔵に入り、住民の生活水準が向上した。
このほか、関係部門は一連の措置を講じて、沿線の生態環境を効果的に保護した。野生動物の正常な生活、移動、繁殖を守るため、動物の移動ルートに33本の野生動物通路を設けた。水土の保全に力を入れたことで、現在では植生がほぼ回復し、格爾木(ゴルムド)―拉薩(ラサ)間の608キロが緑化され、緑化面積は446万5000平方メートルに達した。今後3~5年で青蔵鉄道沿線に「緑の回廊」を建設する計画だ。
青蔵高原の鉄道建設と発展は現在も進行中だ。中国政府は国の「中長期鉄道網計画」に基づき、青蔵鉄道を紐帯に、西寧―張掖、格爾木(ゴルムド)―敦煌、格爾木―庫爾勒(コルラ)、格爾木―成都、拉薩―日喀則(シガツェ)、拉薩―林芝(ニンティ)の6幹線および関係支線を整備していく。
「人民網日本語版」 2008年08月17日 |