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90年代生まれが巣立ち 親たちの心情は如何に
発信時間: 2008-09-16 | チャイナネット

新学期が始まり半月が過ぎた。大学に入学したばかりの「90後(1990年代生まれ)」の新入生たちは、新たな環境への新鮮さと、人生の新たな一歩を踏み出した自負心に、胸いっぱいでいることだろう。この「大学入学の断乳期」に、様々な社会の意見が飛び交う中、この「90後」の親たちは、こうした「空巣家庭(子どもが成長し家を離れ、残された親だけ暮らしている家庭)」にすぐに慣れることができているだろうか。新華網が伝えた。

親から巣立ち新生活を満喫する子ども達。残された親たちの反応はそれと対照的だ。家庭生活の中心であった子どもが突然いなくなり、残された親たちは、落ち着きをなくし、孤独を感じ、なかなかすぐに慣れることができないでいる人もいる。子どもとの別れに際し、「断乳」すべき子どもよりも、親の方が「自立」することが求められる。

▽生活のバランスを失う

ウルムチに住む陳涛さんは今年43歳。彼の娘は西安市のある大学に合格し、この9月に家を離れた。陳涛さんは「私自身も、どうしたんだか分からないよ。大学の入学通知が来た日から、娘が大学に入学する日を心待ちにしていた。それが、本当に娘が去ってしまった途端、心にポッカリ穴が空いたようでね。娘が居なくなってから、私も妻も、仕事に行く気もしないし、御飯をきちんと作って、時間通りに食べようとしなくなった。生活のリズムが狂ってしまったよ」と述べている。

このような「空の巣症候群」は、大学生になったばかりの子どもを持つ親たちだけではない。すでに大学を卒業しているような子供や、故郷を離れて仕事に就いている子どもを持つ親でも、このような現象が起きている。

もう1人の陳さんの娘は、大学に入学後、そのまま故郷に帰らず就職している。陳さんは、「この5年、帰ってきたのは数えるほどよ。娘が大学に上がったばかりの頃、心にポッカリ穴が空いたようでね、食事を作るのも億劫になって手を抜いてばかり。娘の部屋はそのままにしてあるの。娘の部屋で、教科書を眺めたり、娘の服を整理したりして、時間を過ごすことがよくあるわ」という。

陳さんは、今でも一日一度は娘と電話で話すという。「自分でも抑えきれないの。娘が今何をしているのか、辛いことに遭ってないか、知りたいって思うと、つい電話をしてしまうの」と語っている。

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