温家宝総理が招集する国務院常務会議は6日、汚染粉ミルク事件への対応について報告を受け、乳業の整理・振興策を策定するとともに、「乳製品品質安全監督管理条例(草案)」を審議・可決した。
会議は「三鹿ブランドの乳幼児用粉ミルク事件を引き金とする乳製品の安全に関する事件は、乳幼児の命と健康を著しく脅かし、わが国の乳業、ひいては食品業界全体の信望に極めて悪い影響を及ぼした。当該事件が発生した直接の原因は、いくつかの不法分子と企業が人々の生命の安全を顧みず、利益に目が眩み正義を忘れ、法に背き有害な乳製品を生産・販売したことにある。これは同時に、わが国における乳製品の生産・流通秩序の混乱、管理・監督の深刻な欠如という突出した問題を露呈させた」と指摘した。
汚染粉ミルク事件で露呈された問題に対し、草案は牛乳の買付、乳製品の生産・販売・輸出入など各段階における品質安全管理制度の一層の厳格化と細分化、乳製品の品質安全管理における関係部門の職責の一層の明確化を図っている。また、有毒・有害物質の乳製品への添加、乳幼児用粉ミルク品質安全制度への違反、監督要員の職責不履行などについても、しかるべき法的責任をさらに明確化し、違法行為への刑事責任を明記し、処罰を強化している。
「人民網日本語版」 2008年10月07日 |