2008年度秋季入学までの中国全土の大学進学率は23%に達した。中国の高等教育がすでに大衆化段階に入ったことを示すデータとなった。厦門(アモイ)大学・中山大学など全国の重点大学教育研究学者らは続々と研究成果を発表しており、現在の中国全土の高等教育人材育成の新たなモデルについて議論が交わされている。「広州日報」が伝えた。
専門家らによると、中国の高等教育は1999年頃を境に大規模な普及段階に入り、すでに10年が経過している。事実上、1978年に大学統一入試制度が復活導入されて以来、中国の高等教育は一貫して発展を続けてきた。しかしここ数年来、教育部は新入生募集のペースを抑制する方針を明らかにしており、来年度の募集拡大は4%未満、再来年度には3%未満となる。中国の高等教育発展の「安定期」が訪れようとしている。
2008年度秋季大学新入生の数は、未曾有の599万人を記録、大学進学率は史上最高の23%に達した。高等教育普及に関する国際的な基準によれば、入学率15%以下がエリート教育段階、15~50%が大衆化教育段階、50%を超えると普及段階とされている。国際的にも大衆化段階に入ったことが証明された中国の大学進学率の高まりにより、大学生の就職競争は今後さらに激しさを増すものとみられる。
「人民網日本語版」2008年11月12日 |