全国の農村留守人口(家族が都市に出稼ぎに行き、農村に残されたその他の家族)は、現在8700万人。中国農業大学が行った農村留守人口に関する研究から、その内訳は、留守児童が2千万人、留守女性が4700万人、留守老人が約2千万人であることが明らかになった。「新京報」が伝えた。
中国農業大学人文・社会発展学院の葉敬忠・副院長は1日、テーマ別研究発表会において、「留守女性(夫が都市に出稼ぎに行って農村に残された女性)」の隠された性に関する問題が、今回の調査で浮き彫りになったと指摘、「長い間、性を抑圧された状態にあることで、留守女性は精神面で悪循環に陥りやすい」と語った。調査結果によると、留守女性のうち、「いつもイライラを感じる」人は69.8%、「いつも焦燥感を感じる」人は50.6%、「いつも重苦しい気分でいる」人は39.0%いた。
葉副院長によると、留守老人のうち、身体が「不調」あるいは「極めて不調」と答えた人は49.1%に達し、彼らの一番の心配事は、病気になることという。病気に罹ると、彼らの経済状態は窮迫し、看護の手も足りない。江西省永豊県古県鎮龍陂村に住む劉家伝さん(70歳)の息子3人とその嫁達は全員、出稼ぎに行っているという。「妻が尿毒症で亡くなった時、息子の1人は駆けつけることができませんでした」と語る。劉さんは、この上孫に万が一の事が起こりはしないかと、特に心配している。
「人民網日本語版」2008年12月2日 |