四川省甘孜蔵(チベット)族自治州・康定県でこのほど、一組の米国人夫婦がチベット族の風情をたたえる旅館をオープンした。外国人が経営する旅館がオープンしたのは同県では初めてとなる。
この旅館「匯道客桟」は、同県の炉城鎮白土村の斜面に建てられている。オレゴン州からやってきた旅館の主人、羅悦朋(中国名)さん(33)とその妻(31)は、2歳半の娘と一緒にここで生活している。夫妻は共に旅行とチベット族の文化が大好きで、2003年に成都の西南民族大学でチベット語を学びはじめたときから、康定県をよく訪れていたという。2007年10月に再び同県を訪れた夫妻は、観光がてらに旅館の建設を計画、2008年末には営業許可証を取得し、今年仮オープンとなった。
羅悦朋さんは、「康定のここ数年来の変化はとても大きい。以前は成都から康定まで車で14時間ほどかかったが、今は7時間に短縮された。しかもクレジットカードも使えるようになった。これまでにはなかったことだ。家族はみな康定での生活に慣れてきた。現在、たくさんの外国人に康定を理解してもらい、多くの観光客に旅館を訪れてもらえるよう努力している」と語る。
「人民網日本語版」 2009年3月25日