英BBCの英語教育番組“Follow me”の正統的なオックスフォード流発音が、中国国内の各家庭に流れ始めたのは20数年前のことだった。現在では、中国大都市に住む若者は誰もが簡単な英語を話すようになった。中国国内のキャンパス各地に登場した「英語角(英語学習者が集まって、英会話を練習するサークル)」から、北京オリンピックの前後に国内で再燃した「皆で英語を学ぼう」ブームに至るまで、全国民の「英語ブーム」はいつの間にか30年も続いている。
中国大学生最高の英語レベルを競う国際イベント「21世紀聯想(レノボ)杯」中国英語スピーチコンテスト決勝大会が10日、上海で開催された。
同大会に出席した中国政協外事委員会の趙啓正・主任は、「現在のグローバル環境において、中国を世界に紹介するには自分に頼らなければならないし、現代化された中国を十分に表現するにも自分に頼らなければならない。世界の共通言語を操ることは、極めて重要なことだ」とコメントした。趙主任はそれに続け、「20年余り前、中国人が英語を学ぶ目的は、海外の先進科学技術を導入することにあった。現在、みんなが英語を学んでいるのは、自分自身と自国を世界に向けてより多く表現するためだ」と指摘した。
英国王室言語学会首席会員のGrahame T. Bilbow氏は、中国での「英語ブーム」について、「中国語を学ぶ人が世界中で増えているのに、中国の人々の英語学習熱は衰えていない。私は多くの中国の若者と接してきたが、彼らの英会話レベルは驚くほど高い」と語る。専門家の中には、「世界中で3千万の外国人が中国語を学んでいる一方で、3億の中国人が英語をかじっている。英語を話す中国人の数が英語母語者の数を上回る日はすぐそこに迫っている」と言いきる人までいる。
「人民網日本語版」2009年4月13日 |