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厳しい就業情勢の中で輝く中等職業人才
発信時間: 2009-04-13 | チャイナネット

中国大陸部大学生の就業情勢が依然厳しい折、中等職業技術人材が引く手あまたとなっており、金融・航空運輸などの専門業界で中等職業人材の人手不足が続いている。

全世界を襲った金融危機の影響から、このところ大卒者の就業情勢は厳しさを増しており、進学進路の選択について、人々はより理性的な考えを抱くようになっている。現在開催中の第6回上海教育博覧会では、中等職業学校の今後の発展および就業の利点が、多くの参観者の関心テーマのひとつとなった。

上海市教育委員会職業教育処担当者によると、2001年から2008年までに、上海市の中等職業学校卒業生の就職率は一貫して96%以上となっており、直接就業率は年々上昇している。大学統一入学試験への志願受付が行われている現在のように、毎年、中等職業技術学校を第一志望校とする受験者数は既に1万6千人を超えている。担当者いわく、現在の経済状況の下では、学校側の学生採用計画が減ることはなく、むしろ実際の合格者数は計画人数を上回ることもあり得るという。

中等職業技術学校の卒業生がどうしてこれほどまでにもてはやされるのか?同担当者によると、現在上海の中等職業学校はいずれも就業を最終目標に、社会需要に基づき、学生個人の関心や趣向を考慮した教育が展開されていると語る。さらに職業学校の教師らによる学生達の将来を見据えた進路指導が非常にフレキシブルで、開設されるカリキュラムの多くは上海の経済発展の中心を担ってゆくものであり、その人材育成思想には非常に強靱な方向性がある。

上海交通学校のある担当者が記者の取材を受けた際、中等職業技術学校は「閉鎖的」な学校ではなく、学生は授業で理論的教育を受ける以外に、さらに企業との間で綿密な関係を保っていると語った。学生は定期的に企業に出向き、インターンとしての実践を通じて不断に社会との接近を保っている。同担当者はさらに、技術的に長けたものを有しているため、「ブルーカラー」と称される中等職業技術学校卒業生はますます企業から注目を受けていると述べている。現在では中等職業技術学校卒業生の初任給は大卒者にもさほどひけをとっておらず、一部の人気専攻ではむしろより高い報酬を得ているという。

「人民網日本語版」2009年4月13日

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