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ホワイトカラーに広がる「子どもの日症候群」
発信時間: 2009-06-02 | チャイナネット

既に30歳を超える北京在住の男性・王国棟さんは親友から「六一(6月1日)」子どもの日のお祝いのショートメールをもらった。子どもの日当日、王さんは「童心に返り」、ショッピングセンターでお菓子を買い、アニメ映画を観に行った。王さんの同僚には児童公園で子ども用の列車に乗った人もいるという。

南京、広州などでも、多くのホワイトカラーが子どもの日を「自ら祝った」。

「中国調査網」が行ったオンライン調査によると、投票したネットユーザー約750人のうち、81.5%の人が「成人も子どもの日を楽しむべき」と回答、その訳は「子どもの日を理由に日頃のストレスを解消できるのはいい」というものだ。

彼ら・彼女たちは「ホワイトカラーが過ごす子どもの日」にいくつかの理由を挙げている。「五一(メーデー連休)」と「十一(10月1日建国記念日連休)」の間があまりに長く、お祝いの理由を探している。ひそかに想いを寄せる異性の友人へのショートメール送信のチャンスととらえる人もいる。おもしろおかしい子どもの日のショートメールを転送し、友人らと盛り上がる……

もっとも、最大の理由に挙げられたのが、子どもの頃の想い出を探すことだ。彼ら・彼女たちは子どもの頃を懐かしんでいる。

ショッピングセンターの玩具コーナーでは大人でも使える電子ゲーム類や電動玩具が「六一」を前に結構売れたという。とりわけぬいぐるみ類は、特に年齢制限もないことから、多くの若者に人気があった。

北京大学社会学部の夏学鑾・教授は、このところ広がるホワイトカラーの「子どもの日」症候群は、都市部での仕事のストレスが大きい現在、ストレス解消の手段となっていると語る。

「子どもの頃に楽しかった子どもの日が、大人になって懐かしい。遊んで、しっかり休んで活力を取り戻すのです」。夏教授によると、現代の若者には「青春期心理」が比較的長く続いているという。

「子どもの日症候群」について復旦大学歴史学部の顧暁鳴・教授によると、これは人類の一種の「回帰」天性であるという。

「現代の都市部の成人の仕事のストレスは大きく、1970-80年代生まれの若者は、特に『児童的』な生活を好んでいる」顧教授はこのように語る。

「人民網日本語版」2009年6月2日

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