重慶市武隆県の鉄鉱石の採掘場がある鶏尾山では、5日午後3時頃に数百万立方メートルもの土砂が崩れ、採掘場や居住が土砂で埋まった。この土砂崩れの救援活動は順調に進んでいるが、堰止湖の隠れた危険を取り除くための活動が9日、全面的に展開された。作業員たちは16台の大量の水を吸い上げる設備を用意し、約2キロのパイプを敷設して、堰止湖に溜まった水をこのパイプで周辺のくぼんだ低い場所に流した。

現場で堰止湖の処理活動を指揮する重慶市水利局の朱憲生局長は、「堰止湖の隠れた危険を排除する活動は、9日午後に全面的に展開しており、吸い上げポンプで溜まった水を吸い上げ、土嚢で水をせき止める方法で堰塞湖の水の量を減らし、周辺の山の安定を保障する。この3日間、降り続いた雨で鶏尾山の堰塞湖の水量が増え、8日の5000立方メートルから約1万立方メートルまでに上昇した。危険救助指揮部は絶え間なく観測するために専門員を配置している」と話す。

水道管を担いでぬかるんだ山道を進む作業員（6月9日）