中国最長の沿海道路―遼寧環渤海臨海道路の工事がすでに最終段階に入った。全長1443キロメートル余に及ぶこの道路は今年9月には全面開通する予定。
遼寧臨海道路の総工費は133億元、地図でみると「Z」の形をしており、東は丹東市から西は葫芦島市綏中県に至るまで、途中錦州、営口、大連を通過し、遼寧省の沿海6都市をつなぐ。
同省交通庁の鄭庁長によると、現在工事はすでに最終段階に入っており、今年の国慶節(10月1日)前には開通できるよう、各建設区間で最後の追い込みが始まっている。
国務院常務会議は7月1日、「遼寧沿海経済帯発展計画」を検討、原則的に通過した。これにより中国最北部の沿海地域に新たな発展の原動力とチャンスがもたらされた。
東北財経大学の肖興志教授は「臨海道路は、遼寧沿海経済帯の開発・建設にとって重要な交通の柱となり、針の孔に糸を通す(点を線で結ぶ)役割を果たす。沿海地域の物流や人の往来がこの便利な交通の『動脈』を通じて結ばれる」と話す。
遼寧臨海道路は開通後、沿線にある大小25の港、228の工業開発区、133の観光地を結ぶほか、遼寧省内に密集している高速道路網と連結して環渤海経済圏の主動脈となり、沿海地域の開発・開放に十分な原動力を提供する。
「人民網日本語版」2009年7月28日