2009年9月9日は3つの9が重なる。中国語では「9」は「久」と同じ読みのため、結婚生活が末永く続くようこの日に結婚するカップルが多い。北京・杭州・上海などの民政局では結婚登記の混雑に対応するべく相次ぎ特別規定を設けた。

なかでも北京市では9月9日の結婚登記を希望する人が早くから普段の数十倍を上回っている。全市の婚姻登記部門は8月24日から9月5日にかけて9月9日当日の結婚証明の受け取り時間が短縮されるよう、事前に登記所での審査が行えるサービスを提供した。

上海市民政局婚姻管理処でも事前予約に便宜を図るべく、9月9日当日はオンラインでの予約に人数制限を設けないことに決めた。民政局の関係部門は緊急対策を設け、設備やインターネットの安全検査を行い、登記場所や窓口を増設したり受付時間を延長するなど一連の対策を講じて対応することにしている。

婚姻管理処の周吉祥処長は、「100年に一度」といわれた2008年8月8日には上海で新中国設立以来最多の計7189人が結婚登記を行ったと振り返る。統計によると、これまでに電話やインターネット、または直接登記所に訪れて9月9日の結婚登記を予約した人は5000組近くにのぼる。

河南省鄭州市内の各民政部門ではどこも9月7日と8日に事前予約を始める。金水区婚姻登記所は9月3日には予約を開始する。

「9月に入ってから予約の電話がなりっぱなしだ」と婚姻登記処の係員は話す。予約の際にはすべての資料と手続きを係員が事前に審査する。審査にクリアすれば9月9日は資料審査をせずに直接結婚証明を受け取ることができる。

遼寧省沈陽市の各婚姻登記処も数日前にメディアを通じて、9月9日の結婚登記の事前予約を受け付けると発表した。その結果、予約を申し込む人が殺到し、各結婚登記処は事前に予約を終了せざるを得ない状況となった。

広州では、9日に結婚登記を希望するカップルが5200組を超えた。深センでは多くのカップルがオンラインでの予約に悪戦苦闘しているという。

｢人民網日本語版｣2009年9月8日