品位にこだわり、個性を際立たせたファッションが1990年代の特徴だ。女性のファッションは都市における華やかな風景の一部となり、都市の無限の魅力を示すようになった。華やかなファッションが人の目を捉え、女性の美しさを大きく表現することになる。
キャリアウーマンは自分の知識や業務の特徴から、一般にスマートなスーツを着て、優雅で成熟した性格を現す。シンプルなスタイルはキャリアウーマンの身分にふさわしい。一見したところ強そうな直線的なスーツで自分の自信を武装し、能力と気力を表すと同時に、女性的なブラウスで女性らしさを表しており、ファッションを通じて暖かい個性のメッセージも伝えている。
長期間都会で生活する人間は忙しい仕事に直面して、自然に回帰してストレスを発散しリラックスしたいという望みを抱く。洒脱なカジュアルウエアを着て、きちんとした服装の呪縛と拘束から逃れたいと考えるのだ。多様な形式を持ち自分のスタイルをアピールすることもできるワンピースは、気楽に着れるだけではなく、ベルトを加えるだけで淑やかさもアップする。薄紫のワンピースに白いベルトをアレンジしたり、シルバーのワンピースに黒いベルトを合わせるだけで、単色どうしの組合せが高貴なムードを生み出す。1960年代に流行したシャツワンピースは、より女性らしく変化して再び女性の人気を集めている。
最も民族性を持つことが最も個性的だと言える。10数年にわたる外来ファッションの影響を受けて、20世紀末には再び中華民族の性格を備えたファッションが見直されるようになった。女性が再び藍染めの布を身にまとうようになり、東洋の魅力的なイメージを表現した。旗袍がレースのデザインに取り入れられ、現代的なファッション技術と伝統的な風格が融合し、端正で甘すぎない美しさを生み出している。伝統的な吉祥柄をデザインしたチャイナ服も徐々に流行し、鮮やかな色彩を追及する方向に発展した。赤と紫、明るい黄色などの組合せの服が、洋服に比べてその鮮やかさと新鮮さで注目されるようになった。
「人民網日本語版」2009年9月8日
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