10月3日は中国の伝統的祭日、中秋節であり、月餅は中秋節には中国人にとって欠かせない食べ物である。月餅セールが既にネット上で激しさを増しており、今月1日から6日の1週間以内に、インターネットでの月餅販売額は600万元を突破、昨年同期比120%増加している。ネット上の月餅ショップ利用者の多くは20-40歳代の若年層で、魅力的で手頃な、さらにオリジナルな月餅がより多くの若者の注目を集めている。「広州日報」が伝えた。
これまで毎年の月餅セールには、中身を追求することなく、見た目で勝負する販売方式だったが、既に変化が訪れている。現在ネット上の各ショップは「オリジナル月餅」「簡易包装」を売り物にしており、若者の月餅人気が高まっているだけでなく、ネット上で販売される月餅のコストパフォーマンスも上がっている。
伝統的な月餅に比べ、オリジナルな組み合わせ可能な月餅がより多くの若者に人気を集めている。「オリジナル」には味、デザイン、形などがあり、たとえば3個入り家庭向けセットの場合、顧客は異なる味の月餅を選ぶことができるほか、デザインの組み合わせも自由となっている。ショップ側は受注後、注文に応じオリジナルな月餅セットを造る。
カラフルなデザインもオリジナル月餅セットの特徴のひとつ。ショップは顧客に対し、大きさ、形のほか、写真、文字、果てはデザインされたサイン入りギフト用月餅を用意、遠方の親戚・親友への郵送用に売り込んでいる。またパッケージにも様々な工夫がこらされており、包装を切り落とすことで永久保存可能な写真フレームができあがり、徹底した廃物利用をうたう月餅もある。たとえば、家族写真がプリントされた外箱に、異なる味の月餅3個、これに月餅表面に家族の名前を刻んだものでも100元にも満たず、世界にただひとつの、家族の心がこもったエコ月餅を贈ることができる。
「人民網日本語版」2009年9月8日 |