1年間台湾に留学する大陸部大学生200人のうち、最初の24人が16日、台湾に到着した。これにより、両岸(大陸部と台湾)の大学がお互いに学生を派遣し就学させる交換交流が始まるとともに、学歴相互認定の話も浮上してきた。
台湾メディアが17日伝えたところによると、福建情報職業技術学院、福建商業高等専門学校の学生24人が16日に台湾に到着、1年間留学する。今回、台湾に赴く大陸部大学生は計200人で、うち46人が建国科学技術大学で、32人が中州技術学院で、69人が朝陽科学大学で、残りは中興大学で学ぶ。
朝陽科学大学の鐘任琴・校長によると、これまでにも大陸部の姉妹校と交換留学を実施することがあったが、人数は多くなく、期間も半年に限られていた。台湾教育主管部門が期限を1年間に緩和したのを受け、大陸部側が先行実施の原則に基づき、言語・習慣が台湾に最も近い福建省で優先的に試行されることになった。大陸部大学生は全員宿舎に入り、生活費は自費でまかなうが、経済的に困難が生じた場合、学校側からアルバイトの機会が提供される。
統計によると、現在大陸部で学んでいる台湾籍大学生は毎年7千人以上に上り、今年はさらに1千人以上が新たに入学した。一方、台湾の関連政策の影響で、大陸部大学生の台湾での就学は短期交流に限られ、毎年数百人にとどまっている。しかしながら台湾では出生率の低下から大学入学率が96%までに落ち込んでおり、台湾の一部大学では新入生が不足、多くの私立大学は大陸部大学生の台湾での就学が開放されるよう力強く働きかけていた。
昨年5月以降、台湾当局の関連政策に徐々に変化が現れ、大陸部大学生の台湾での就学を開放する段階的措置が採られた。初期段階として「両岸人民関係条例」「大学法」「短期大学法」の修正にあわせて、大陸部大学生の台湾での就学および大陸部学歴の認定に関する関連弁法が制定され、小規模での実施を採用、今後定期的に効果を検証し、徐々に実施が促される。
「人民網日本語版」2009年9月18日 |