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「ケータイで読書」がブーム 小説が人気 |
発信時間: 2009-09-24 | チャイナネット |
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乗車中やバスを待ったりしている時、あるいは何かの列に並んでいる時、こんな人たちをよく見掛ける。携帯電話を取り出し、閲読機能を開いて、メールマガジンで熱心に「本」や「新聞」を読んでいる人たち。携帯電話を利用した閲読は、既に新たなファッションになりつつある。 中国出版科学研究所の最新「国民閲読調査分析報告」によると、携帯電話による閲読は14-70歳の国民のうち10%以上が行っており、18-70歳の国民の「携帯閲読」の1日あたりの平均時間は4.47分となっている。 今年7月に行われた「第6回全国国民閲読調査」によると、中国の成人におけるインターネットを利用した閲読、携帯閲読など、各種デジタルメディアを通じた閲読率は24.5%だった。うち、携帯電話による閲読率は12.7%と、インターネットを通じた閲読に続いた。このほか昨年末までに、中国の携帯新聞読者数は5千万人に達しており、今年は8千万人を超える見込みだ。2005年の時点ではわずかに100万人だった。 携帯閲読ユーザーの急速な増加に対し、携帯メディア専門家の朱海松氏は次のように分析する。今年7月末までに、中国の携帯電話ユーザーは7億人に達しており、うち携帯電話のネット接続環境を有しているユーザーは1億5500万人に上り、ショートメール送受信可能な携帯電話はますます増えており、またJava機能を備え、インターネット接続サービスが利用されている。このような情況が携帯閲読者数の増加基盤となっている。さらに、携帯閲読はいつでもどこでも可能で、コンテンツも無数にあり、人々が暇な時間をつぶすのに手軽である。 現在、中国の携帯閲読は、携帯小説、従来の図書の電子版、ネット文学、携帯新聞、携帯雑誌など多様なコンテンツを含んでいる。うち、携帯新聞と携帯小説が重要な位置を占めており、艾瑞諮詢(iresearch)が発表したデータによると、2008年の中国携帯ネットユーザーによる携帯電話を利用した携帯新聞閲読率は68.3%で他のコンテンツを抑えてトップとなり、携帯小説は42.4%で第5位となった。 中国人民大学新聞伝播学院の匡文波・教授によると、3G技術の普及および新たなメディアのさらなる開発に伴い、携帯閲読市場の潜在力は巨大であるという。2003年、日本で3G携帯が大々的に発売された後、携帯図書出版額は20億円以上に達した。その後市場は爆発的発展をみせ、2007年には400億円規模にまで成長している。朱海松は、中国による3G普及への巨額投資に伴い、携帯閲読の産業価値は今後さらに高まると語っている。 「人民網日本語版」2009年9月24日 |
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