朝鮮の金正日総書記が先ごろ朝鮮中央テレビ局で放映された広告を見て怒り、朝鮮中央テレビ局が広告の放映を中止し、朝鮮中央ラジオ・テレビ委員会委員長も責任をとって辞職した。韓国「聯合ニュース」が8日に伝えた。
朝鮮中央テレビは今年7月2日から各番組の間に大同江ビールや開城高麗人参、ヘアピンなどの広告を放映している。韓国「聯合ニュース」は7月3日の評論で、前日夜8時のニュース放映後の大同江ビールの広告は2分47秒の長さで「これまでのぎこちない感じがしたテレビ広告とは明らかに異なり、資本主義国家の色彩を帯びた典型的な商業広告だと言うことができる」と述べている。
朝鮮中央テレビ局が広告を放映開始すると、韓国国内だけでなく朝鮮内部でも「改革・開放が始まったのではないか」という憶測が広がった。韓国「東亜日報」は9月19日、朝鮮ではメディア政策の変化が起こっていると解説していた。
韓国「聯合ニュース」は情報筋の言葉として、金正日総書記がテレビ番組をより面白く多用なものにするよう指示したため、朝鮮中央テレビ局は大胆に「資本主義形式の商業広告」を放映したと伝えている。
写真は朝鮮テレビ局が7月に放映した「大同江」ビールの広告などの資料図。韓国統一省の関係者によると、この種のテレビ広告の放映は朝鮮では初めてだという。
「人民網日本語版」2009年11月10日