ホーム>>社会>>社会ニュース
職場で「忙しい振り」をする人は86.1%
発信時間: 2009-12-01 | チャイナネット

職場競争が日増しに激化する今日、多くのサラリーマンは、たとえ1分でも怠けてはいられず、休憩時間中もボスが陰で見張っているのではないかと心が休まる暇もない。最近誕生した「装忙族(忙しいふりをする人々)」と呼ばれる新人類は、上記のような気苦労から自らを解き放ち、都市に住む多くの若者から尊敬の眼差しを浴びている。

職場における「装忙族」の「サボリ」の実態は、次のような場面で、つぶさに観察できる。

▽PCのメモ帳を開いて文書の原稿を書くふりをして、実際はチャットしている▽真剣な面持ちでサイトを閲覧し、面白い記事を読んでもその顔を崩さない

▽エクセルを開き、flashゲームで遊ぶ

▽親しい友人からの電話を受けた時は、「こんにちは。はい、はい、はい。どう思われるかお話ください……」と答える

このように、一見したところ極めて忙しい様子で、誰にも気づかれずに「サボる」ことができる人こそ、「装忙族」なのだ。「サボリの達人」は、ネットユーザによって、増殖を続けている。

中国青年報社会調査センターは先週、オンライン調査サイトの題客調査網と民意中国網を通して、ある調査を実施した。調査対象者1万2348人のうち、「身近に『装忙族』がいる」と答えた人は90.1%、「自分は仕事中、『装忙族』だ」と認めている人は86.1%、このうち「自分は常時『装忙族』だ」と自認する人は15.9%いた。

「仕事中、どんな方法でサボっているのか?」という問いに対し、「勤務時間中にインターネットで仕事と関係のないサイトを閲覧する」が57.3%、「しょっちゅうデスクを離れ、トイレや給湯室に行って一息つく」が34.3%、「休憩時間中にインターネットでチャットやゲームをする」が32.8%、「勤務時間中にオンラインで株取引をする」が15.4%だった。

「なぜ忙しいふりをする必要があるのか?」という問いに対し、「忙しいふりをすれば周囲に好印象を与える」と答えた人が39.7%、「忙しいふりをすればするほど、昇進の可能性が高い」と考える人が37.5%、「忙しいふりをすることで、仕事のストレスが軽減できる」と思っている人が33.2%だった。

多くの企業の部門責任者は軒並み、従業員の中に「装忙族」がいることを知っていた。しかし彼らは、「職場成績の方をより重視する」方針を採っており、従業員が休憩時間に寛ぐことは当然であり、忙しいふりをする必要はないと考えている。

「装忙」族は、どこにでも遍く存在するのだろうか?調査対象者を職場別で見ると、国有企業(49.5%)、公務員(39.6%)、国家機関(38.7%)、外資系企業(22.1%)、民間企業(20.3%)だった。「『装忙』族が存在しない職場は皆無だ」と考える人は27.3%いた。

「人民網日本語版」2009年12月1日

  関連記事

· 大学入試成績優秀者、職場エリートへの道険し

· 『2008中国職場女性生存状態調査報告書』、発表

  同コラムの最新記事

· 愛と生命と共に

· 「金色の財神」形レジが登場

· 中国のHIV感染者とエイズ患者は31万9877人

· 寧夏回族自治区の一部で濃霧が発生

· 遭難した大陸部漁民8人、両岸が協力して救助