白いあごひげのサンタクロースときらびやかに輝くクリスマスツリーの間に、大きな深紅の中国結びやお祝いの赤い灯籠(とうろう)が飾られている。年の瀬となり賑やかさを増す上海の繁華街を歩くと、東西の文化が織り混じった「クリスマスムード」が人々をときめかせる。
クリスマスムードを盛り上げるオリジナルのクリスマスソングが流れる中、多忙な上海人は友人とともに、ひとときのショッピングや会食、トランプ、カラオケなどを楽しむ。これもまた「中国式クリスマス」だ。
クリスマスが近づき、上海の各デパートなどではバーゲンの嵐が日に日に激しさを増し、5割引、果ては7割引の値札も珍しくない。
この1年間、財布のひもをしっかり締めていた消費者も、金融危機の緩和により光が見え始めたことから、上海では空前のショッピングブームを迎えている。上海市内の繁華街・五角場では、午前1時になっても、依然買い物を楽しむ人達で混み合っている。買い損ねる人が出ないよう、一部のデパートなどの人気ブランドショップでは入場制限をし、熱心な若者が冬の寒風をものともせず、楽しそうに長い列をつくる。
飲食業では、高級洋風レストランから小さなカフェまで、豊富な「クリスマスメニュー」を取り揃えている。観光業界も、各旅行代理店が多様な「クリスマスプラン」を提案。エンターテインメント市場では、多くの企業がチャンスを逃すまいとばかりに各種の「クリスマスプログラム」を企画、欧米で流行中の「ピローファイト」やロックを楽しむ「クリスマスパーティ」などのイベントが行われた。
「人民網日本語版」2009年12月25日 |