今年の2月14日は旧暦の1月1日であると同時に、バレンタインデーでもある。上海の飲食界では、「西洋風」が「中国風」を圧倒する現象が起きている。多くのホテルやレストランは、春節に一家が集まって食事をする「年夜飯」の予約受付数を減らしたり、「年夜飯」の業務を取りやめたりし、バレンタインデーのセットメニューを打ち出す動きに出ている。
港麗餐庁(来福士店)の従業員は、「バレンタインデーと旧暦の1月1日が同じ日であるため、レストランはバレンタインデーの業務に専念することを決め、旧暦の1月1日に一家が集まって食べる『年夜飯』業務を断念した」と話す。そのほか、唐宮と広州蕉葉の責任者は、「今年2月14日は2つのイベントが重なり、バレンタインデーの予約はまだ始めていないが、『年夜飯』の業務を行わない可能性もある」と示した。
上海飲食協会の情報によると、多くのレストランが2月14日にバレンタインデーの業務を重視することを決定している。この現象について専門家は、「一家そろっての食事は除夜に行われることが多く、消費者の消費傾向を反映している」と述べる。ここ数年、上海の若者の中国の伝統文化に対する関心は高まっているが、中国の伝統文化と西洋のロマンチックなイベントでは、一時的に後者が優位を占めることになる。
「チャイナネット」 2010年1月20日 |