各地方の名物料理 大部分の中国文化は飲食と密接なかかわりがあるものである。中国では何百種類もの料理があり、どの料理にもその地域の特色がある。北京の大多数のレストランは中国人が自宅で作ることができる「家庭料理」(家常菜)で名が知られている。辛い四川料理(川菜)と栄養の豊富な山東料理(魯菜)がその代表格の2つである。本場の四川料理のレストランでは、1人のウェーターが注ぎ口の長さが1ヤードぐらいのやかんを手に抱え、お客様のために「八宝茶」という紅茶をまるで気軽のように上手に注いでくれることをよく見せる。 「家庭料理」のほか、「馿肉王」(ロバの肉)、「狗肉城」(イヌの肉)及び胖姐肉餅など数多くの地域的な名物料理もある。 上海料理は甘味があり、その特色は海産物を材料とすることにある。広東料理に関しては、広東人は「空を飛ぶものは飛行機以外はみんな食べる、地上の四っ足は机(つくえ)以外みな食べる」と言われているくらいで、「生きたサルの脳みそ」、「生のネズミベの赤ちゃん」などギョッとするような料理が含まれている。当然、広東料理には、美味しくて、ビクビクしなくでもよい料理もたくさんあり、そのうち、海鮮料理が一番有名。 普通、中国の北部の料理(例えば、東北料理)には、大量の塊状の肉及び塩づけのソースがよく使われ、ジャガイモもよく使われている。冬の場には、東北料理は非常によいオプションと言える。 その他、淮揚料理と山西料理もよく知られている中国料理である。 ウイグル料理 ウイグル族は中国の北西部の新疆自治区のイスラム系の民族である。料理は子牛のシシカバブーがよく知られている。北京の魏公村と甘家口にはウイグルレストランがいくつもある。これらのレストランの目玉料理はヒツジの丸焼き、麦こがしの切れ、ナン(円形状にものを炉の内側に貼り付けて焼いたパンのようなもので、熱い時に召し上がると非常に美味しいが、冷めてしまうと歯がたたぬほど硬くなる)。 街角で売られているシシカバブーも非常に美味しいかもしれないが、衛生上ちょっと気になるので、気を付けてください。 「チャイナネット」 2007年6月 |