北京市環境保護局によると、北京のガソリンスタンド、タンクローリー、石油を貯蔵している倉庫のガスの回収整備プロジェクトが、全て期日どおりに終了した。北京の製品油輸送貯蔵システムのガスによる汚染対策は、これにより欧米の基準に達し、全国をリードしたことになる。
ガソリンスタンドではガスの揮発によりにおいがし、有機物も空気中に散らばるため、大気への影響は深刻だった。そのため北京市は、中石油(ペトロチャイナ)や中石化(シノペック)、各企業、事業単位のガソリンスタンドに対して、ガス回収の整備を行った。6月30日までに全市の基準に達していない約200のガソリンスタンドが閉鎖され、残りの1265カ所の整備も終えた。
今回の整備は欧米の最新基準を参考して行われたもので、取り付けられた設備は世界的にも先進的なレベルだ。関係部門のほとんどが、世界でもトップレベルのガス回収設備を採用している。
内外の専門家たちは、13カ月でこれほど多くの設備の改善を終えたのは世界的なスピードだと話す。
北京市環境保護局の杜少中副局長によると、ガス回収は一挙両得だと言う。それは大気汚染の改善にプラスになるだけではなく、毎年330万トンの揮発したガソリンを回収すれば、量にして2万トン、金額にすると1億2000万元に相当するからだ。
ガス回収システムの運行を保障するため、環境保護部門はガソリンスタンドなどを不定期に検査し、オリンピック中はその検査の回数を増やして、不合格になった場合は使用を停止するとしている。
「チャイナネット」2008/07/03 |