杜副局長によれば、2001年に北京オリンピックの開催が決まってから、これまで環境保全に900億元以上が投資された。中でも、大きな動きとしては、汚染のひどい企業を移転、営業停止または技術改善をさせるなどした。最も注目されたのは80年もの歴史を有する鉄鋼工場を北京から移転させたことである。それにより、北京の重工業時代は幕を閉じた。そのほか、古いタクシーやバス数万台を廃棄処理し、省エネタイプの新型車を導入した。また、石炭ボイラーを改良し、そのほとんどを天然ガスまたは電力使用のものにチェンジした。日常生活の面でも、町に緑を植えたり、公園を増やしたりした。さらに近郊の農民に麦などの茎を燃料として使用する従来のやり方をやめさせたり、工事現場では粉塵が飛散しないよう規定を厳しくしたりした。
これらの措置を通じて、オリンピックを招致したときに約束した7つの環境指標は2007年末、すべて実現した。今日の北京は、山は緑に覆われ、市内は緑に囲まれ、郊外に行けば田園風景を楽しめる環境に生まれ変わった。
北京環境保護局責任者の王小明さんは、「長年の努力によって、空気が目立ってよくなった。これを元に、さらにオリンピック開催期間に臨時的な措置を加えれば、北京は必ずきれいな空気で海外の皆さんを迎えることができると信じている」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年7月8日
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