北京市の地下鉄では31日より携帯品に対する全面調査を実施、乗客が携帯する全ての荷物が安全検査の対象となる。規定を超えるサイズ(長さ・大きさ)の物品は駅構内への持込が禁止される。北京市地鉄(地下鉄)運営公司が30日に明らかにした。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
同公司担当者によると、北京オリンピック・パラリンピックを順調に成功させ、開催期間中の地下鉄の安全運営を確保する目的で、北京地下鉄8線は安全検査に一層力を入れる方針という。乗客の駅構内入場に便宜を図り、検査現場での長蛇の列を減らすために、同公司は乗客に対し、地下鉄に乗車する際には鞄など携帯品を極力持たず、安全検査の数を減らすことができるよう呼びかけている。このほか、規定を超えるサイズ(長さ・大きさ)の携帯品を制限、これら物品の駅構内への持込みを禁じている。
地下鉄では6月29日から、乗客に対する安全検査がスタートした。当初は「大型荷物は必須検査、小型荷物は抜き打ち検査」という原則で検査を実行、銃弾、取締の対象となる銃刀類、引火性・放射性・有毒性を有する公共安全に悪影響を及ぼしうる物品を重点対象として検査を実施してきた。検査には、X線機や液体検査機を用いた機械検査、係員検査、犬を利用した検査を組み合わせた方法を採用した。
▽地下鉄駅構内への持込禁止物品
・長さ1.8メートル以上のもの
・破損しやすいもの(ガラスおよび破損しやすいガラス製品など)
・超大型物品(自転車、洗濯機、テレビ、デスクトップ・パソコンのディスプレイ、冷蔵庫など)
・公衆衛生や車内通行を阻害するもの
・地下鉄設備・駅および車両環境を汚損しやすい物品やペット
「人民網日本語版」2008年7月31日 |