国際オリンピック委員会(IOC)は24日、イラクの北京五輪の参加資格を正式に取り消す通知をイラク側に出した。
イラク政府は今年5月、長期にわたる人員不足などを理由にイラク・オリンピック委員会の解散を宣言し、青年スポーツ相を代表とする臨時委員会にオリンピック委員会の業務を移管した。IOCは6月4日、イラク政府がスポーツへの政治干渉を行っているとして、イラク・オリンピック委員会に対する暫定資格停止処分を決定していた。
北京オリンピック組織委員会ニュース宣伝部の孫偉徳・副部長は25日、十数日後に迫った北京大会にイラク人選手が参加できなくなったことに対し、北京五輪組織委員会として遺憾の意を表明した。北京五輪組織委員会は、IOCが関連規定に基づいて行った決定について、「IOC内部の業務だ」としている。
イラク側はこれまで、暫定処分の撤回を求め、IOCと協議を重ねてきた。今後も事態の好転を求めていく構えだ。
イラク代表選手団の欠席により、北京大会に参加する代表団は205組から204組に減った。
「人民網日本語版」2008年7月26日
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