世界の多くの主流メディアも北京の選手村を高く評価している。選手村のオープン後、英BBC・英ロイター・仏AFP・豪ABC・インドPTI・マレーシア紙「光華日報」などのメディア各社は、選手村の設備に対する全面的で詳しい報道を行い、「学校以外の施設はなんでもある」と各種設備の充実ぶりを称賛した。ロイターとPTIはさらに、選手村に設けられた選手のための宗教場所についての特別報道を行った。
カタールのテレビ局「アルジャジーラ」のスタッフは、北京の選手村は中国文化の豊かな味わいを持ち、人間本位の価値観にあふれた選手村だと述べた。キューバ紙「グランマ」では、マスコットの「迎迎」と「歓歓」の間に立って嬉しそうにポーズを決めるキューバ人選手の写真が掲載された。
選手村が行っている環境保護措置にも、各国メディアからからの賞賛が集まっている。BBCやABCは、選手村の建物が採用している環境保護規格が高く、一部のビルの電気が太陽発電によって供給されていることや、水道水を直接飲むことができることなどを伝えた。アルゼンチンのスポーツ関連サイトは、▽雨水を集めて利用するシステム▽太陽エネルギーによるシャワー給湯設備▽40%の省エネが可能な空調設備――などが選手村に導入されていることを報道した。ロシアの国営テレビの第1チャンネルは、▽選手村の建設に最新技術と最新素材が使われたこと▽太陽エネルギーによる照明や雨水を使った清掃のシステムが導入されたこと▽空気汚染を効果的に防止するため、村内を走る自動車は全て電動車が使われていること――などを挙げ、「エコロジーの観点からみると、北京の選手村は五輪史上で最も環境保護に配慮した選手村だといえる」と評価した。
「人民網日本語版」2008年8月5日 |