「アジアの昇り竜」こと中国の劉翔選手は、IOC(国際オリンピック委員会)にも「飛んで」入れるだろうか?IOC選手委員の投票が5日、スタートした。彼は他の立候補者29人と、4つあるIOC選手委員会委員の席を争う。IOC選手委員に最終的に選ばれた4人は今後8年間、IOC委員も同時に務めることになる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国オリンピック委員会が選出した唯一の立候補者は、陸上男子110メートル障害のアテネ五輪金メダリスト・劉翔選手。中国香港オリンピック委員会は卓球の李静選手を、チャイニーズタイペイ(中華台北)オリンピック委員会はテコンドーの黄志雄選手をそれぞれ選出した。その他の立候補者には、世界中に名を馳せた競泳のグラント・ハケット(オーストラリア)、女子テニスのジュスティーヌ・エナン(ベルギー)、同じく女子テニスのアメリ・モレスモ(フランス)、競泳のアレクサンドル・ポポフ(ロシア)、女子バレーボールのミレヤ・ルイス(キューバ)など各選手が顔を揃えている。
北京体育大学の易剣東教授は4日、中国選手はオリンピックで素晴らしい成績を残しているが、投票によってIOC選手委員に当選した選手は過去に1人もいないと語った。
中国卓球の鄧亜萍選手はIOC選手委員会の委員だが、彼女はIOCのサマランチ前会長の指名によって委員になったことから、IOC委員の身分は獲得していない。中国オリンピック委員会出身のIOC委員は現在、何振梁と于再清の2人。
IOC規定によると、IOC選手委員会は、夏季五輪選手8人と冬季五輪選手4人を含む19人で構成される。選手委員の地域、性別、競技種目のバランスを取る目的で、その他7人はIOC会長が指名する。投票によって選出された選手委員会委員は、自動的にIOC委員となる。
投票権を持つのは、北京オリンピックに出場登録した選手計1万600人。彼らは北京、香港、青島、天津、秦皇島、瀋陽、上海の五輪開催7都市で投票を行う。選考委員会委員長を務めるIOC委員の米国人アニタ・デフランツ女史が8月21日午後2時にオリンピック選手村で選考結果を発表する。
「人民網日本語版」2008年8月5日 |