50回目の誕生日を迎えた7月14日、欒菊傑はカナダから中国に飛行機で到着し、江蘇省のフェンシングチームと共に練習を始めた。ここは欒が昔、フェンシングを始めた場所でもある。江蘇省チームの総コーチは、「今の若い人でも欒の動きは真似できない。あと半年早く練習を始めていればメダルも夢ではなかっただろう」と欒の剣さばきを誉めている。
1回戦でチュニジア選手を下した欒は、アイダ・モハメド(ハンガリー)との2回戦でやぶれた。「1回戦の相手は若く、激しいプレーをした。激しいフェンシングには激しいフェンシングで返せばよかった。2回戦の相手はすごかった。防御型の選手かと思っていたら、試合開始直後から攻めて来た。私も数本返したけれど、間に合わなかった」。欒は試合後、笑いながら語った。「試合の過程は楽しむことができた。これまでの15カ月は苦しかったけれど、すがすがしい苦しみだった。北京大会に出場できたことは、私のスポーツ生涯の最高の結末です」。
写真:ハンガリー選手にやぶれた後、観客にあいさつする欒菊傑
「人民網日本語版」2008年8月12日