優勝を決めた瞬間、中国体操男子の選手たちは涙を流して抱き合った。金メダルは厳しいトレーニングを積み重ねてきた彼らにとって最高の見返りとなった。特に、李小鵬は15個目の金を手にし、中国体操界で金メダル獲得数の最多を誇っていた李寧を抜き、数の上でトップに立った。
決勝では、李小鵬が跳馬で高得点をあげ、中国が米国を抜いて1位に。その後、李小鵬は平行棒と鉄棒でも高得点をマークし、中国の勝利に貢献した。
2000年のシドニーで李小鵬は団体と平行棒で2枚の金メダルを獲得し、中国体操界は「李小鵬時代」の幕開けとなった。
しかし、2004年のアテネで惨敗を喫し、翌年の世界選手権でも優勝に手が届かなかった。手術後、2年余りの沈黙で北京五輪への出場さえも危ぶまれ、どん底を味わったが、それでも諦めなかった。そして今年初め、体操ワールドカップのドイツ大会と天津大会で相次ぎ平行棒の金メダルを獲得する。
15枚の金メダルは李小鵬にとってゴールではない。数日後に行われる平行棒の決勝で彼が新たな記録を打ち立てることを信じて止まない。
「人民網日本語版」2008年8月13日 |