北京五輪選手村の報道官を務める鄧亜萍氏(北京オリンピック組織委員会選手村部副部長)は15日の記者会見で、北京五輪期間中に選手村が提供する食事のうち70%が世界の料理で30%がアジアの料理であることや、最も人気のあるメニューが北京ダックであることなどを明らかにした。また選手村の一般開放は、選手の安全を確保するため、9月20日のパラリンピック終了後となる予定だ。「新京報」が伝えた。
鄧氏によると、選手村の選手用メーンレストランは24時間休みなくサービスを提供している。レストランは「インターナショナル」「地中海」「アジア」などのゾーンに分かれ、460種の料理を味わうことができる。メニューのうち30%がアジア料理、70%がその他の世界の料理。ベジタリアン料理やイスラム料理なども提供されている。メニューは8日に1度更新されるため、選手たちを飽きさせることはない。最も人気のあるメニューは北京ダックで、1日の仕入れ量は300羽から600羽に増加されたが、依然として需要に供給が追いつかない状態だ。また選手村がこれまでに仕入れた飲食物は総計960万トンにのぼるという。
選手村は現在までに、1万4268人の選手と役員を迎えた。最良のサービスを提供するため、選手村のサービス時間は1日15時間半から18時間に延長され、現在では午前6時から午後12時までサービスが提供されている。特急ランドリーサービスなども新たなサービス項目として付け加わった。選手村には中国語学習ゾーンも設けられ、中国語の名前を選手に名付けるサービスが好評を受けている。これまでに350人の選手が中国語の名前を記念に作った。また選手村に滞在する選手たちが自分の家と同じような温かさを味わうことができるよう、選手村では一部の選手に特別のプレゼントを用意している。メダルを獲得した選手には、「北京選手村」の刺しゅう入りのチャイナ服を着たパンダのぬいぐるみと選手村からの祝いの手紙が贈られる。
選手村の一般開放は、選手の安全を確保するため、パラリンピック終了後となる予定だ。選手村の居住ゾーンにあるエネルギー低消費建築は大会後に幼稚園として利用されることが決まっている。
「人民網日本語版」 2008年08月16日 |