(3)株式市場との関連は低い
王副院長によると、株式市場と北京五輪との関連性は高くなく、市場の発展はやはり中国経済の基本的側面によって決まるものだ。現在の状況をみると、中国経済は引き続き安定的かつ急速な発展ぶりを保っている。まもなく半期報告が相次いで発表される見込みで、多くの上場会社は業績が安定的な伸びを維持しているとみられる。また一連の経済調整により、株式市場の株価収益率(PER)が大幅に低下した。そこで個人的にも、一連の株式は評価額が下がる可能性があると考える。国内の消費者物価指数(CPI)の低下、国際原油価格の下落、投資家の信頼感の高まりなどによって、株式市場はいずれ低迷から脱し、合理的な価格帯に近づくことになると思われる。
(4)サービス業雇用が大幅増
王副院長の説明によると、北京市統計局が分析したところ、北京市では2005~08年の4年間に新たに150万人の雇用が生まれ、他の五輪開催都市よりも増加数が大きかった。ソウル五輪で生まれた雇用は30万人、シドニーは15万人だったことを考えると、150万人という数字から、北京市が雇用の増加に非常に積極的だったことがうかがえる。五輪で生まれた雇用の中心はサービス分野での雇用、特に現代型サービス分野での雇用だ。こうした分野で職を得ることは、労働者の素質や技術の向上はもとより、開放の観念や意識の拡大にとって、非常に積極的な意味をもつことになる。
「人民網日本語版」 2008年08月18日
|