北京市観光局が15日発表した統計データによると、7月に同市に入境して一泊以上過ごした海外観光客とホテルや観光地に滞在した国内観光客は、いずれも大幅に減少した。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
同統計によると、7月の入境観光客はのべ27万人で、前年同月比30.2%減少した。うち外国人観光客はのべ23万8千人(同28.8%減)、香港からの観光客はのべ2万人(同32.4%減)、台湾からの観光客はのべ1万2千人(同47.6%減)だった。7月に星級ホテルが受け入れた国内観光客はのべ121万7千人で、同16.4%減少した。
北京の観光市場をみると、上半期の入境観光客数の減少と四川大地震などの要因との関連性がうかがえる。また北京五輪開催期間には各国駐在の大使館とも入境観光客のビザ管理を強化しており、一部の観光旅行に対する厳格な制限も行っている。ある業界関係者によると、五輪の成功や9~10月は旅行シーズンであることから、下半期には入境観光客数が増加に転じる見込みだ。
「人民網日本語版」 2008年08月18日 |