北京五輪の英国選手団は土日に突如、金8・銀4・銅5のメダルラッシュに沸き、メダル獲得数で3位に躍り出た。英国五輪史上、最も偉大なこの「ゴールデンウィークエンド」に、次期主催国である同国は五輪の野望を著しくかき立てられている。「中国新聞網」が伝えた。
英国はこの両日、自転車、ボート、セーリング、競泳といった得意種目で大豊作を収めた。16日には金メダル4枚を奪取したが、関係者によるとこれは「英国にとって過去1世紀で最も多くの金メダルを獲得した日」だ。「スーパーサタデー」の興奮もさめやらぬまま迎えた17日も、再び「最多金メダルの1日」となった。この日は銀メダル3枚と銅メダル1枚もついてきた。英国のメダル獲得数は金11銀6銅8で、中国と米国に次ぐ3位となった。
実際、英国の金メダル獲得数は、すでに過去80数年間の最高記録に並んでいる。英国のメダル獲得数はシドニー五輪の11枚を除き、1924年のパリ五輪から2004年のアテネ五輪までの80数年間、常に一桁台に低迷していたのだ。1996年のアトランタ五輪に至っては、わずか1枚しか手にできなかった。
大豊作の「ゴールデンウィークエンド」に英国の興奮は止まない。英国オリンピック委員会会長は、英国五輪史上「最も偉大な週末」と表現。エリザベス女王も、五輪閉幕後に選手団をバッキンガム宮殿での宴に招待すると発表した。
次期主催国である英国は、北京五輪での好成績を機に、五輪への社会各界の情熱を刺激したいとも考えている。アンディ・バーナム英スポーツ相は「北京五輪によって英国社会におけるスポーツの位置づけ変わり、練習がより活発になるとともに、トップ選手がより多くの試合で勝利を収めるようになることを希望する」と述べた。
英国は近年、エリート選手への財的支援を目立って強化している。次期ロンドン五輪のメダル獲得数で4位内に入ることが目標だ。北京五輪が半ばを過ぎたばかりのこの週末、英国はこの目標を、少なくとも一時的には、4年繰り上げて達成してみせた。
「人民網日本語版」 2008年08月18日 |