ロゲ会長は24日の記者会見で、北京五輪組織委員会の活動を賞賛し、北京市が五輪の開催レベルを高めたとの認識を示し、次のように述べた。 2008年の五輪は北京市はもとより中国全土に多くの有形、無形の遺産を残した、そのうち最も意義深いものは、開かれた中国と世界とが相互に理解を深めたことだ。 北京五輪の有形遺産とは多くのスポーツ競技場で、五輪後も引き続き役割を発揮し、学生や一般の人々に広範囲に使用されることになる。 北京首都国際空港の第3ターミナルビルや新たに建設された地下鉄や道路などのインフラといった有形遺産も、北京市民の長期的な利益をもたらすことになる。 無形遺産については、真っ先に環境保護を挙げるべきだ。五輪の到来により、中国人の環境保護意識は大いに高まった。以前に交流した国連環境計画(UNEP)の役員は「中国の環境保護面での努力は短期的な行為ではなく、五輪開催の2週間余りのためだけに行われるサービスでもない。中国人の重ねた努力は中国全体の機構や環境に積極的な影響を与えるだろう」と話していた。 五輪開催によりもたらされた13億の中国人のスポーツへの情熱の高まりも、大きな無形遺産だ。中国政府は今後スポーツ投資を増やすことを明らかにしており、より多くの人がスポーツをするようになるとみられる。 最も重要な無形遺産は、五輪を通じて中国が世界に開放されたとともに、世界中が中国に関心を抱き、中国を注視し、双方が理解を深めたことだ。こうしたことが長期的で積極的な影響をもたらすものと信じる。 「人民網日本語版」2008年8月25日 |