郷政府幹部から寄贈の杖や衣服を、韋先娥が敬老院に贈呈しているところ。
韋先娥は、湖南省桑植県劉家坪ペー族自治郷の共産党委員会書記であり、郷長である。韋先娥がかつて、3年間書記をしていた空殻樹郷では人々の平均収入は824元から1269元に増加した。そして劉家坪ペー族自治郷で書記をした1年では、人々の平均収入は1129元から2018元まで増加させた。そうして彼女は「庶民にとっての素晴らしい書記」と言われるようになった。
厄介な問題への取り組み
2003年1月、韋先娥は桑植県空殻樹郷の党委員会書記に任命された。着任するとすぐ、彼女は最も辺鄙で貧しい地域である湯渓峪村を基点として選んだ。
湯渓峪村は、7組の村人グループに分かれていて、北山界の上の2組が最も貧しかった。道が開通していないので、韋先娥はまるまる5時間かけて北山界まで登った。調査・研究を通じて、彼女は、北山界の土質はタバコの葉を栽培するのに非常に適していることを知った。村の幹部が言うには、交通の不備や虫害などのせいで、これまでに3度栽培に失敗しているとのことであった。韋先娥はそれでもあきらめようとはせず、失敗の原因を村の幹部とともに分析した。それから、一軒一軒まわって村人を説得して歩いた。村人の一部は胸を打たれ、6ヘクタールのタバコ葉畑を開墾した。韋先娥は次に道路建設に取りかかった。努力の甲斐あって、切り立った山に3.3kmの公道が完成した。この年、村で栽培したタバコの葉は良い価格で売れた。次の年には、タバコの葉畑の面積は二倍になった。3年目になると、村にはすでに30以上の新しい家が建てられた。郷全体の平均収入も、824元から1269元に増えた。