才能だけを重視し、きまった資格にこだわらない――四川省の経験
四川省は指導幹部選抜の中で「3つの打破」、つまり地域の制限を打ち破って、これまでの幹部を選抜する方法を、全国や社会に向けての公開選抜に変えた。そして身分の制限をなくして、公務員システム内部の選抜から、多くの分野や様々な方面から人選した。また資格と経歴の制限をなくし、博士課程修了の人や海外に留学して帰国した修士以上の学位を持つ人に対し、職につく年数を規定せず、勤務期間が満3年あるいは5年満了した場合は、副県あるいは正県クラスのポストの募集試験に参加することができるようにした。
中央政府機関と全国25の省、自治区、直轄市から来た2300人以上が選抜競争に申し込み、選抜された55人の県(課)クラスの指導幹部は、政府機関、事業体、大学、非公有制企業、社会団体などの異なった業種、分野、社会層の人たちだった。
幹部の施政業績を公にする――重慶市の特徴
重慶市の幹部選抜は、「透明」な選抜を行っている。その主な方法は3つある。まず考察の前にそのプロセス、規定、方法、考察対象の確定、考察活動の手配などを公表する。その次に考察の中で、あらかじめ考察の採用、公開考察、訪問考察、追及考察、会計監査考察などの方法によって、多くの角度から全面的に幹部を考察、評価する。
特徴的なのは3つ目で、考察後、選出され採用を予定している人たちの実生活での態度や仕事の業績などを全面的に公開し、社会各方面の監督を受けることだ。
心理的資質に対する評価――瀋陽の試み
遼寧省瀋陽市は、心理的資質に対する測定や評価を幹部の考察や評価に導入した。
昨年、瀋陽市は、遼中県党委員会指導部の任期切れに伴う考察評価で、4人の立候補者に対して心理的資質の評価と考課を行った。一つ目は、立候補者の心理的資質に対し民主的評価を行い、人々にそれぞれの立候補者の心理的資質のレベルを評価させる。二つ目は、心理的資質の測定や評価に関する試験問題を出し、立候補者に所定の時間内に試験問題を完成させる。三つ目は面接試験を行い、実例を挙げてその事態への対処能力を観察する。以上の3つの成績をまとめ、指導性と予測性の結論を引き出す。
「チャイナネット」2008年2月29日