第11期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が3月4日11時、人民大会堂3階の「金色ホール」で開かれた。全国人民代表大会外事委員会の主任委員、第11期全人代第3回会議の報道官である李肇星氏が会議について紹介し、記者の質問に答えた。

仏誌「ルポアン」の記者：貿易、台湾、チベットといった「3T問題」が、中国と西側諸国との誤解を深めているように思える。これは中国と西側諸国、全世界の将来にとって心配なことだが、中国は間もなく開幕する上海万博をきっかけに、これまでと異なった交流の方法を試みるのだろうか。またこの交流の目標はどんなものか。

李肇星：中国も長い歴史のある伝統的な国である。大昔、ある杞の国の人が、天が落ちてこないかと心配し、食事ものどを通らず、夜も眠ることができなかった。故事成語の『杞人之憂(杞憂)』はこの話がもとになっている。

私個人としては、「3T問題」は心配に及ばず、心配する理由もないと思う。私たちがすべきなのは、各国の主権の相互尊重や内政の相互不干渉という『国連憲章』に規定されている規則に従い、世界貿易機関(WTO)の規則に基づいて、貿易面で公平、合理的、平等、互恵を堅持することだ。そのためこうした問題の解決は難しくなく、心配するには及ばない。

貿易を例として挙げると、中国は2001年12月11日にWTOの143番目の加盟国になり、その時からずっと厳格にWTOのルールに基づいて対外貿易を行ってきた。そのため心配するような問題はないのではないだろうか。

「チャイナネット」　2010年3月4日