全国政協第11期第3回会議の趙啓正報道官は2日午後に人民大会堂で記者会見を開き、次のように述べた。

■政協委員は世界金融危機対策のため積極的に政策提言

（世界金融危機対策における政協委員の役割に関する質問に）政協委員達が昨年最も関心を寄せ、最も多くの時間を費やし、また最も多くの成果を上げたテーマが、世界金融危機対策だ。昨年1年間の全国政協での提案5820件中、世界金融危機対策、内需拡大、構造調整など経済成長における重大な問題に関するものは1800件余りに上った。このうち多数の意見・提案が取り入れられ、安定した比較的速い経済成長の維持に貢献した。

全国政協は昨年、内需拡大と成長パターンの転換の加速について常務委員会議と協議会を各々召集し、政策提言を行った。委員達の提言多数がマクロ調整政策に取り入れられた。

■民生改善面で党と政府への助力は政協の重要な仕事

（民生問題に関する質問に）全国政協は昨年、農業・農村・農民の「三農」問題に対処するため、専門調査チームを黒竜江省、湖北省、吉林省、江西省、安徽省などに派遣して、食糧生産量の多い全国13省と合同調査を行い、食糧生産の安定、農民の収入増、農村消費の牽引に関する提言を行った。視察団も数多く組織した。これには四川大地震後の復興情況、被災地の衛生体制の整備情況の視察も含まれる。民生問題に関する提案は1900件余りに上り、これは昨年の提案全体の3分の1を占めた。

このほか、農村養老保険制度の構築、一般庶民への基本的医薬品の確保、教育の公平性の堅持、教育の均衡的発展の推進などについて、数多くの委員が重要な提言を多数行った。関係当局もこれらの提言を重視し、取り入れた。