外交部の劉建超報道官は25日の定例記者会見で、「中国の軍事費は不透明」とする米国の非難に反論し、「米国は『冷戦思考』を持ち出して中国の軍事予算をでたらめに語るべきではない」と述べた。
劉報道官の発言は以下の通り。
軍事予算や世界各国との軍事・国防分野での相互信頼について、中国の態度は誠実で、責任あるものだ。われわれは米国を含めた各国との意思疎通や交流で、互いの信頼を絶えず強めることを望んでいる。中国の軍備が不透明であるという指摘は受け入れられない。中国はすでに編制した国防予算を世界にはっきりと公表しており、法により予算を執行している。中国の予算が正確でないと言う人がいるが、どこに根拠があるのか。中国の軍事費の透明度に疑問を抱く国々に対して、われわれにも軍事費の不透明を指摘する理由があるのではないか?このような問題は色眼鏡で見るべきではないし、冷戦思考を抱いて中国をでたらめに非難し、先入観から中国に「軍備が不透明」というレッテルを貼るべきでもない。
世界の発展と科学技術の進歩に伴い、多くの国が「国防の現代化」を総合国力アップの重要な内容に掲げている。中国の国土は広大で国境線も長い。国家の主権と領土保全、国家統一の保護は重要な任務だ。このため、中国が適度に軍事支出を増やし、国防の現代化を進めることは全く当たり前で、中国の利益にかない、周辺地域と世界の平和と安定にも有益だ。
「人民網日本語版」 2006年5月26日